winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

お父さんの言葉が胸に刺さる     



「これで分かっただろ。優しさだけじゃやっていけないんだ。優しさじゃ何も守れないんだ。お前も強くなれ。強くなって権力を得て、好きな人を守れるようになるんだ」



昔から嫌で嫌で大嫌いだった父親の言葉が、初めて胸に刺さった…



僕はアメリカに留学する決意を固め、弟と一緒に会社を継ぐ決意を固めた…



拓…夢を諦めないでね…



拓の声は世界一だよ…



電話で言ってくれた愛奈の声が胸を射抜く



君を守る為に、僕は強くなるよ



夢では、歌では食べていけない…



君を守っていけない…



強い男になれない…



俺は強い自分になる為に、夢を…心を殺す決意をした



君の事を思えばアメリカへの留学も頑張れた…



君のことを思い出せば辛いことも乗り越えられた…



愛奈、時々僕は君が恋しくなります



君の笑顔が、君の温もりが恋しくて恋しくて、君に会いにいってしまいそうになります



自分から君と離れたくせに、僕は身勝手な男です



愛奈君に会いたいです…