winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「そうだね…僕もそろそろ結婚しろって言われてるから、誰か相手を見つけなきゃなんだ」


いい人がいるといいんだけどね…



そう言う拓は複雑そうな顔で苦笑した



「まあ久しぶりに会ったんだし、今日は飲もうよ」



そう言われて、何も考えてない私はお酒を飲んだり、今まで食べたことのない料理を堪能した



何だか気まずくて日本酒をグビグビ飲んでしまった私は、少しふらついてしまう…



結局私は、拓にタクシーで送ってもらう事になった



仕事の疲れもあって疲労が溜まっていた私は、不覚にもタクシーの中で寝てしまった…



愛奈、愛奈



ラブリーボイスで私を呼ぶ拓の声がする…



ん?拓…?



起きないし…仕方ないな…



そこまで聞こえて、私は完全に意識を手放して寝てしまった…