まだ浩大と付き合っていた何もなかった3年前を思い出す      



特別凄くドキドキしたものはなかったけど、仲のいい友達の延長だから一緒にいて居心地が良くて、私達は直ぐに仲良くなった…



このまま浩大と昔のように友達の延長上のような楽しい付き合いができるかもしれない…



このまま辛かった事も、拓の事も忘れて、また浩大と元サヤに戻って良い付き合いが出来るかもしれない…



私はまだ癒えていない心の傷に蓋をするように、浩大と沢山の所に出掛けた…



でも…



結局それはただ一時、私の心を満たして紛らわせる為だけのもので、私の中の深い深い心の傷は、何一つ癒えていなかった…



私は浩大の気持ちに甘え、一時でも気持ちが紛れるからと浩大を利用していたに過ぎなかった…



私は心の奥底で浩大に申し訳なくて思いながらも、表面では楽しそうに明るく振る舞った…



浩大はそんな私を見て、良かった、元気になったのだと安堵する…



表面では明るく振る舞い、心の奥底ではまだ浩大を受け入れていない自分がいる‥



浩大は優しく私の気持ちが癒えるの待ってくれていた…



結局私は、浩大の気持ちに甘えきっていた…


 
浩大の自分に対する気持ちに気付いていながら、その気持ちを利用している事に、心苦しさを感じる日々…



そんな日々を重ねていたある日…



自分の気持ちに限界が訪れる出来事が起こった…