winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「おはようございます。沢山ご迷惑を掛けて、1ヶ月近くもお休すみを頂いてすみませんでした」



約1ヶ月ぶりに復帰した私は、元気に職場のみんなに挨拶をした…



「愛奈ちゃん心配したのよー」



香織さんが涙ぐんで私に寄ってくる…



「本当にご迷惑かけてすみません。今日からまたバリバリ働きますので、宜しくお願いします」



私は明るく大きな声でみんなに挨拶すると、深々と頭を下げた 



「無理しなくていいのよー。辛い時はみんなでカバーするから」



ねっ。と言って、香織さんと皆んなで顔を見合わせて目配せする



職場の人たちの温かい雰囲気に私は救われる思いだった…



あの後私の処遇について上の人達の間で問題になり、介護リーダーの山下さんが上の人達に掛け合ってくれて、事を治めてくれた…



私は山下さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになり、本当にいつも有難うございますと言う感謝の気持ちでいっぱいになった…



私にいつもの日常が流れ、気づけば季節は春を迎えていた…