winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「まあ…ここの所色々あってさ…」


 
私はここ最近の心境を言葉尻を濁してまた言ってしまった…



「まあ、人生は色々在る。元気出せ」



浩大はいつもこんな感じだ    



言い方が浩大らしくて笑ってしまった



「普通そんな言い方する?本当変わらないなー」



私は呆れるのを通り越して笑ってしまった



愛奈先言ってるわよ



一緒に来ていた両親が私に声をかける



ごめん浩大。両親待たせてるから



じゃあね



そう言って私が去ろうとすると、「愛奈待って」と浩大が私を呼び止めた…



ん?



私が振り返る 



「今日丁度智恵美と明宏達とこの近くで飲もうって言ってたんだけど、愛奈も参加しない?」



まだこっちにいるんだろ?



浩大は期待を帯びた目で私を何の気なく飲みに誘った



智恵美と明宏ってちょー懐かしい



私は昔が懐かしくなった



無理?と聞く浩大に、「あーじゃあたまには私も参加しようかな?」と乗り気で答えた私 



「おっ、じゃあ今夜久しぶりに飲もうぜ」



そう言って気をよく誘ってくれた浩大には嫌味がない



私達は今晩飲む約束をした