winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

職場に着くと、青蘭壮もクリスマスツリーを飾ってクリスマスムード一色になっていた…



私はいつも通り着替えて就業に着いた



職場には妊娠の事をまだ伝えていない…



先週はまだクリスマス会や年末を迎える準備で忙しく、言うタイミングを逃していた為、報告ができていなかった…



今日のクリスマス会が終わったら、職場の人達に妊娠の事報告しなくちゃ…



私は今日のクリスマス会が終わったら、妊娠の事をみんなに報告しようと決めていた…



私はクリスマス会の担当のため、司会をしたり、会を仕切ったりする…



何とか午前中のレク行事のクリスマス会を無事に終わらせた私は片付けに入る



すると…急にお腹に激痛が走った



「いた、痛い…」



そのお腹の激痛と共に私はその場に蹲り、倒れ込んで意識を手放しそうになる…



「えっ?愛奈ちゃん。愛奈ちゃん。誰か、誰か来て…」



朦朧とする意識の中で、香織さんが叫び、他の職員の方達が寄ってきて、私を心配そうに囲んでいる…



気付くと私の周りに血が広がっていた…



「赤ちゃん…助けて…」



そう言うと私は僅かにあった意識を完全に手放した…