winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「あっ見て⁈」



窓の外を見ると雪がパラパラと降り出した…



スノークリスマスだ⁈



私達は3人で顔を見合わせた



ゆきーゆきー        



音がベランダに出て雪に触れて嬉しそうに興奮している



私と拓もベランダに出て3人で降り出した雪を眺めた…



『幻想的だね』



私達の言葉がシンクロする…



「パパとママが出会ったのも雪の降る夜だったんだぞー」



拓が音を抱き上げて音にチューをした



「ゆきー?」



音は分からないようで首を傾げている




「そうだよ。ゆきー。パパがママに一目惚れした日だよ」



拓が嬉しそうに音を抱きしめた



「ケーキー」



あっ⁉︎



ケーキ食べなきゃ⁈



私達は3人で部屋の中に入ってケーキを食べた…



拓と2人で一つの片割れだった私達は、音と拓と私の3人で一つになった…



私は今、この上ない幸せを噛み締めていた…