winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「あの時、2人で出しに行く予定だったのに一緒に出せなかったから、ずっと捨てられなかったんだ…」



あの時は出せなかったけど、今度こそ2人で出しに行こう
   


もう僕達はあの頃の2人じゃない…



僕ももう自分で責任が取れるようになったんだ…



今の僕なら、ちゃんと愛奈を守れる…



愛奈に何があっても僕が愛奈を守るから…



だから…



僕と結婚してください…



拓はハッキリとした声で私にプロポーズしてくれた…



これまでのなよなよの拓とは違う、男らしいはっきりとした言い方だった…



私は涙が出てしまう…




「はい。私で良ければ…」



私は泣きながらハッキリとした言葉で言った…



でも…と私は続ける…