winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「あらまいつの間に…」



香織さんが両手を口に当てて驚いている⁈



「私これから介護を極めたいんです。頑張ってバリバリ働いて、介護の頂点を極めてみせます」



だから、もうここからは卒業です



私は晴れの門出を祝うように清々しく言った



「何だかこんなお別れも寂しいけど、愛奈ちゃんの晴れの門出なんだから、いい気分で送り出してあげないとね」



香織さんは涙ぐんで私の背中を押した



「辞めちゃっても私と香織さんは友達ですから、またてっちゃん飲み屋で飲みましょうねー」



私も涙ぐんで香織さんの手を取る