進さんは下を向いて俯いている…
でも、静かにゆっくりと話し始めた…
「愛奈に初めて会った時を思い出すよ。愛奈はまだ20そこそこで、可愛くて、礼儀正しくて、でもまだ新人だから、利用者さんとの関わりもあんまり上手じゃなくて、僕にとっては危なっかしい存在だった…」
でも、真面目で努力家な君は、直ぐにご利用者さんとも職場のみんなと馴染んで、みんなから好かれていたね…
僕はそんな君を間近でずっと見てた…
進さんは懐かしそうに昔紡ぐように話を続けた….
「愛奈が僕に気持ちがないのは、君が彼と再会した時から分かってたよ…でも、僕はずっと気にしないように見ないようにしてた…愛奈を失いたくなかったから…優しい君なら、僕が一緒にいて欲しいと言ったら別れを切り出せないと分かってて、わざと君を許すと言ったんだ…僕はずるい男だね…君を繋ぎ止めておきたかった…」
進さんの言葉に、涙が溢れる…
「本当に…ごめんなさい…ずっと傍に居てくれたのに…ずっと私を見ていてくれたのに…一番好きになれなかった…貴方の気持ちに応えられなくてごめんなさい…」
私は溢れる涙を堪えて言った…
「謝るのは僕の方だよ。君の心が離れているのを感じながら、見ないようにしてた…」
だからもういい…
愛奈…僕達別れよう…
そう言って進さんは私の手を握った…
最後まで貴方はどうして優しいの?
私は責められて当然なのに、なぜ誰も私を責めないの?
私には申し訳なくて謝ることしかできません
進さんの深い深い愛情に包まれて、12年間私はやっていけました
私にとって貴方は私を優しく見守る穏やかな光のような存在でした…
進さん…
有難う…
そして…
ごめんなさい…
でも、静かにゆっくりと話し始めた…
「愛奈に初めて会った時を思い出すよ。愛奈はまだ20そこそこで、可愛くて、礼儀正しくて、でもまだ新人だから、利用者さんとの関わりもあんまり上手じゃなくて、僕にとっては危なっかしい存在だった…」
でも、真面目で努力家な君は、直ぐにご利用者さんとも職場のみんなと馴染んで、みんなから好かれていたね…
僕はそんな君を間近でずっと見てた…
進さんは懐かしそうに昔紡ぐように話を続けた….
「愛奈が僕に気持ちがないのは、君が彼と再会した時から分かってたよ…でも、僕はずっと気にしないように見ないようにしてた…愛奈を失いたくなかったから…優しい君なら、僕が一緒にいて欲しいと言ったら別れを切り出せないと分かってて、わざと君を許すと言ったんだ…僕はずるい男だね…君を繋ぎ止めておきたかった…」
進さんの言葉に、涙が溢れる…
「本当に…ごめんなさい…ずっと傍に居てくれたのに…ずっと私を見ていてくれたのに…一番好きになれなかった…貴方の気持ちに応えられなくてごめんなさい…」
私は溢れる涙を堪えて言った…
「謝るのは僕の方だよ。君の心が離れているのを感じながら、見ないようにしてた…」
だからもういい…
愛奈…僕達別れよう…
そう言って進さんは私の手を握った…
最後まで貴方はどうして優しいの?
私は責められて当然なのに、なぜ誰も私を責めないの?
私には申し訳なくて謝ることしかできません
進さんの深い深い愛情に包まれて、12年間私はやっていけました
私にとって貴方は私を優しく見守る穏やかな光のような存在でした…
進さん…
有難う…
そして…
ごめんなさい…



