winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「俺はいつだってまともだろう?」



鉄也さんは少し不満気だ



私は「ありがとう。ちょっとは参考になった」と言って皮肉っぽく返した…



少しすると、進さんが仕事を終えて到着した



「ごめん。遅くなって…」



進さんは遅れた事を申し訳なさそうに謝っている…



「大丈夫。そんなに待ってないよ」


 
私は気にしないでと明るく返した



鉄也さんが進さんの分の水とおしぼりを持ってくる



「今日は何にする?」



注文票を持ってきた鉄也さんに、私は「いつもの」と言って笑顔で答えた



よしきた。と鉄也さんがキッチンに向かう…



いつものとは、私のお気に入りの焼き豚と、生ビール、進さんの好きな手羽先にソフトドリンクの烏龍茶だ


「今日は混んでるね」



「そうだね…今日は平日なのに珍しく混んでるね」


  
そう言葉を交わした後私達に沈黙がが走る…



きっともう進さんは何かを悟っているのだと私は進さんの様子で分かった…



「今日は進さんに私の気持ちをちゃんと伝えたくて…」



私は今まで誤魔化し続けていた自分の思いを静かに話し始めた…