winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

香織さんは39歳独身の私の職場の大先輩だ



バツイチで、若い頃に息子さんを産んでるから、息子さんのヒー君はもう18歳



成人を迎えている



この春高校を卒業して、もう就職先が決まっているのだそうだ



子供なんて大きくなっちゃったら一人で大きくなったような顔してつまんない



よく香織さんが言っている口癖だ



ある意味私より12歳しか違わないのに、人生経験豊富で、多大なる苦労をしてきていて、私はいつも香織さんの苦労話を聞くと、タメになるのを通り越して、尊敬の眼差しを向けている



私なんて何てのほほんと生きてきたんだろうと、身が引き締まる思いだが、そんなに苦労して生きたいかと言われると、至極楽していきたいと思わずにはいられない…