winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

父さんからいつも僕を庇ってくれた母さん…



母さん…



貴方のおかげで僕はずっと葉山の家で生活できました



僕はずっと母さんは父さんと一緒にいて幸せなのか?と母さんを可哀想に思っていましたが、母さんは可哀想なんかじゃなかったんですね…



それを聞いて僕は、母さんは報われたと安心しました…



僕は父さんが嫌いです…



でも、それも父さんが会社のトップに立つ人間だから仕方のない事だったのだと、今ちゃんと理解できた気がします…



母さん…



母さんの人生が、暗い、不幸なものでなくて良かった…



今まで僕を優しく深い愛情で育ててくれて、本当に有難うございました



母さんの息子でよかった…



僕は心からそう思います…



母さんどうか…



安らかにお眠りください…



僕は母さんの手紙を見て泣いた…



僕は愛されていた…



僕は母さんからの手紙を心に噛み締めた…