君と青空







二見先生…。






初めて会ったのは2024年、4月8日。この中学校の入学式。

丁度、今日見た夢と同じ日。

始めて会った時、第一印象としては


『この人苦手かも。』


二見先生は肌が浅黒くて、短い髪を七三分け×オールバックにしていて、タレ目ツリ眉。

そして、何よりも170もありそうな背に多少筋肉が付いていそうなたくましい身体。

若々しい顔とくしゃっと笑うその笑顔。



背のことに関しては、田舎で背の低い年寄りに囲まれて過ごした私にとって170でも充分背が高く、衝撃的だったのだ。


当時、同じクラスだったこの市でモテ女子として有名な上水流莉愛美(かみずるりあみ)さんと、同じ小学校出身で莉愛菜さんと仲の良い山路蓮眞(やまろれま)さん。

その2人は、2人の姉たちが二見先生に担任してもらったらしく、顔見知りで、楽しそうに笑顔で話していた。

先生も笑顔だった。

「やっぱ姉妹は似るんやな〜(笑)!しかも2人とも同じクラスだなんて!!」

「ねえー!せんせぇ、よろしくね!」

「よろしく〜!二見ン⭐︎」

蓮眞さんは同じ小学校だったから陽キャだったことはわかっていたけど、この可愛い見るからに陽キャな2人組と馴れ馴れしく話す先生を見ているうちに私は鳥肌が立った。



私は確信した。

『この先生は可愛い子、陽キャだけを贔屓するタイプだ。』

見た目から私は勝手に判断した。




でもその確信は見事に打ち壊された。


これは今でも覚えている。


班ごとで「仲良くなるためのすごろく」をやった。

それで私は「担任の先生とジャンケンをして勝つまで帰れない」ことになった。

私は喋ったこともない、苦手なタイプだから、いつも他の子には明るく振る舞っているのだが酷く緊張した。

でも、先生はそんな私の思いとは裏腹に

「おぉ〜!日夏か!!」

そんなことを言われるもんだから笑みが溢れそうになったが、


『油断してはいけない。』


という謎のプライドから普通の表情を貫いた。

でも、

「「ジャンケンポン!」」

私はチョキ、彼はグー。

「あれれ〜??」

先生はニヤリと笑う。

「「ジャンケンポン!」」

私はパー、彼はチョキ。

「あれれ??日夏〜大丈夫か〜(笑)?」

「いや、たまたまです笑!」

何度もジャンケンしたけどやっぱり勝てない。

二見先生はにやにや笑っている。

そして何度目かで、

「「ジャンケンポン!」」

私もグー、彼も…グー。

「もう日夏勝てないだろうから、アイコでいいよ(笑)」

そう言う先生は、窓の外の青空を写したような爽やかで、心がきゅ、と苦しくなるような笑顔であった。

このことからわかった。


『二見先生は漫画で出てくるような“人気者”で、陽キャ、ブス関係なく優しい爽やかな先生である。』


ということが。





そして、この頃は、2024年4月、5月はまだ中学校が大好きだった。

学校に行くのが苦痛ではなかった。