みんな、式が終わり後輩たちが花束をくれ、写真を撮っている。



あたしは歩き出した。

マナの元へ。



「マナ…」

「珊瑚…」

「マナ…」
あたしはマナの名前を呼ぶと思いっきり



ばっちーん!



マナのほっぺにビンタした。



「珊瑚…」


「あースッキリした。あたしマナと前みたいに戻るのには時間がかかるかもしれない。けどマナとは高校生活で心を許した一番の親友だから…いずれはまた、前みたいに話したいな」


あたしはマナにニッコリ笑った。



「珊瑚…ごめんね…!」
マナは泣きじゃくっている。


そんなマナをあたしは温かく抱きしめた。



そんなあたしたちを保健室の窓から先生が見ていた。

「マナ…先生のとこいってきな。今日からは先生と生徒じゃなく、普通の恋人として会えるんだから。」



マナはありがとう、と言って先生の元へと行った。



あたしは窓に映る先生に満面の笑みを返した。