「なんだ…ふたりは付き合ってたんだ…」


あたしは声を絞り出した。



その問いかけににマナと先生は答え始めた。



「浅倉…ごめんな…俺たちマナが高二のときから付き合ってるんだ…」


「珊瑚…ごめん…」



ふたりして謝らないでょ…

何だかあたしが…
惨めでバカみたいじゃん…



あたしはとにかくその場から逃げたかった。

夢であってほしかった。



神様…
どうしてあたしから恋愛と友情を奪うのですか…?



あたしはその場から立ち去った。



「珊瑚!」


マナの声が背中に刺さった。





先生はマナが好き。

それが答えだった。