終わらない物語を君へ

「……あー、やっぱり布団、一つしかないよね」
 小さく呟き、みどりは少し途方に暮れる。

 目の前には、先ほどまで無邪気に笑っていた蓮が座っている。
 このまま一緒に過ごす――そう考えると、胸の奥がざわついて、心臓がドクンと跳ねる。

「……私、床で寝るから、蓮はベッドで寝ていいよ!」
 みどりは慌てて、蓮から少し離れて言う。

 すると蓮は首をかしげながらも、にっこり笑った。
「なんで? 一緒に寝たらいいよ」

「えっ……?」
 思わず声を上げるみどり。

「だって、朝、一緒に寝てたじゃない」
 さらりと笑う蓮の言葉に、みどりの心臓はさらに高鳴る。

「ち、違う! あれは……あなたが勝手に入ってきただけで!」

 思わず強めに返す。頬が熱くなるのを感じる。

 蓮は肩をすくめ、少し照れたように笑った。

「まあ……そうだけど。でも、僕はみどりが一緒だと安心するから」

 みどりは言葉に詰まり、目をそらす。