8月19日、夜の暑い日に、私は6階建ての家の屋上から身を放った。何も考えず、死んだら次はどこに行くのかなと、一秒もないわずかな時間で、頭に疑問を浮かべた。背中に何かが当たった。足にチクッとしたものが突き刺さる。木の、枝。
ガラガラっとベランダの網戸が開く音がした。
天井は白い。小さく救急車のサイレンの音が聞こえる。
マスクをし、白い白衣を着た男の人が私の顔を見下ろす。今、自分が救急車に乗っていることに気づく。
それにしても、足元が少しきついな。そう思い、足を動かそうとした。だが、動いたか動かなかったか、状況を理解する前に、目の前がチカチカと点滅した。足に、激痛がはしった。最初は何も感じなかったが、徐々にズキズキと激しく波打つ。
こうして、私の自殺は、右脚骨折という、軽症で終わった。
蝉の声で目を覚ます。まだ夏なのか、と私はガッカリする。昏睡状態にもならず、激しい痛みに耐えながら、生活をする日々。ずっと、ベッドの上に寝たきりで、起き上がるのは、食事の時や、身体を拭く時だけだ。お尻がムズムズして、逆にいらいらしてくる。今更、自殺なんて考えなければよかった。と思う。
ガラガラっとベランダの網戸が開く音がした。
天井は白い。小さく救急車のサイレンの音が聞こえる。
マスクをし、白い白衣を着た男の人が私の顔を見下ろす。今、自分が救急車に乗っていることに気づく。
それにしても、足元が少しきついな。そう思い、足を動かそうとした。だが、動いたか動かなかったか、状況を理解する前に、目の前がチカチカと点滅した。足に、激痛がはしった。最初は何も感じなかったが、徐々にズキズキと激しく波打つ。
こうして、私の自殺は、右脚骨折という、軽症で終わった。
蝉の声で目を覚ます。まだ夏なのか、と私はガッカリする。昏睡状態にもならず、激しい痛みに耐えながら、生活をする日々。ずっと、ベッドの上に寝たきりで、起き上がるのは、食事の時や、身体を拭く時だけだ。お尻がムズムズして、逆にいらいらしてくる。今更、自殺なんて考えなければよかった。と思う。


