車は一つのビルの前に止まったんだ。

「ついたぞ」

オトウサンはそういうと、私を引っ張ってビルのエレベーターに乗り込んだ。


「ここが俺たちの家だ」

そう言われた場所は事務所のようなところだった。


私はソファーに座るのかと思ったら、手錠をつけられた。

「オ、オトウサン?…コレハ?」

理解できなかった。


「お前はっ、ここに入るんだよ…!」


息を荒くしたオトウサンは事務所っぽいところの奥にある、小さい部屋に私を連れ込んだ。


そこには小さな布団があって、私はそこに押し倒された。