(ましろちゃん・・・!)
カーブを曲がって少しした先にその姿が見えて安心した。
のが、いけなかったんだと思う。
片足が何かに引っ掛かる感覚と同時に体がぐらりと傾いていく。
駄目駄目駄目っ!
そう言い聞かせるのに体は止まらなくて。
その勢いのまま正面へ倒れてしまう。
さっきまでの応援は無くなって変な空気が流れてる。皆が注目する中で転んだんだもん、そりゃそうだよね。
『春野選手大丈夫か〜!?この隙にB組とD組が前へ出る!』
鼻、痛いや。
それだけじゃない。手も足も擦りむいた所が痛い。
じわり、目頭が熱くなるのを感じながらもなんとか体を起こす。
このタイミングでも横を誰かが通り抜けて行く。
前には4人。ああ、あたしのせいで今最下位だ。
本当は突っ伏したまま消えたい。
だけどあたしで繋ぐのを止めたくないから。
そんな変な意地でまた走り出す。
ましろちゃんの姿がどんどん近づいて、不安が押し寄せる。
ましろちゃん、どんな表情してるんだろ・・・。
安心して、勝手に不安になって、ほんと自分勝手だよあたし。
「優里!」
涙が出そうになって俯きそうになるあたしを呼ぶ声が聞こえる。
カーブを曲がって少しした先にその姿が見えて安心した。
のが、いけなかったんだと思う。
片足が何かに引っ掛かる感覚と同時に体がぐらりと傾いていく。
駄目駄目駄目っ!
そう言い聞かせるのに体は止まらなくて。
その勢いのまま正面へ倒れてしまう。
さっきまでの応援は無くなって変な空気が流れてる。皆が注目する中で転んだんだもん、そりゃそうだよね。
『春野選手大丈夫か〜!?この隙にB組とD組が前へ出る!』
鼻、痛いや。
それだけじゃない。手も足も擦りむいた所が痛い。
じわり、目頭が熱くなるのを感じながらもなんとか体を起こす。
このタイミングでも横を誰かが通り抜けて行く。
前には4人。ああ、あたしのせいで今最下位だ。
本当は突っ伏したまま消えたい。
だけどあたしで繋ぐのを止めたくないから。
そんな変な意地でまた走り出す。
ましろちゃんの姿がどんどん近づいて、不安が押し寄せる。
ましろちゃん、どんな表情してるんだろ・・・。
安心して、勝手に不安になって、ほんと自分勝手だよあたし。
「優里!」
涙が出そうになって俯きそうになるあたしを呼ぶ声が聞こえる。


