side,優里
8月に入った今日。
ましろちゃんと別れてから数時間後、皆と一緒に暗い路地を歩く。
薄暗くてちょっぴり怖いや。
えっと、ノラって情報屋さんにましろちゃんの情報を聞こうとしたらあたしを連れて来いって言われて今こうなってるんだよね?
皆が話してくれた内容を思い出す。
あたしはその話を聞いて来るべきか悩んだ。だって、ましろちゃんは自分について調べられたりするのを嫌ってたから。
だけどそうせざる得ない皆の立場も知ってるから。あたしは来る事を決めた。
「・・・あたし、何すればいいのかな」
「ごめん、それは状況次第になると思う・・・」
皆もこの後のことはよく分かって無いのかな・・・。
これ以上聞ける事も無いだろうしあたしは黙って皆について行く。
5分程歩けば皆の足がどんどんゆっくりになっていくから目的地に着いたんだなって分かった。
「連れてきたぞ!」
文くんの声が路地裏に響く。・・・ノラさんがそこに居るの?
皆背が高いからよく見えないや。隙間からどうにか前の状況を確認しようとする。
「って、おい!」
近づいてくる足音に、その人を止めようとする奏くんの声。視界の端には文くん達を止める朔夜くんも見えた。
何が、どうな、って──────、
「大丈夫?怖くない?」
中性的なその声と共に目の前に現れた人に目を見開く。
8月に入った今日。
ましろちゃんと別れてから数時間後、皆と一緒に暗い路地を歩く。
薄暗くてちょっぴり怖いや。
えっと、ノラって情報屋さんにましろちゃんの情報を聞こうとしたらあたしを連れて来いって言われて今こうなってるんだよね?
皆が話してくれた内容を思い出す。
あたしはその話を聞いて来るべきか悩んだ。だって、ましろちゃんは自分について調べられたりするのを嫌ってたから。
だけどそうせざる得ない皆の立場も知ってるから。あたしは来る事を決めた。
「・・・あたし、何すればいいのかな」
「ごめん、それは状況次第になると思う・・・」
皆もこの後のことはよく分かって無いのかな・・・。
これ以上聞ける事も無いだろうしあたしは黙って皆について行く。
5分程歩けば皆の足がどんどんゆっくりになっていくから目的地に着いたんだなって分かった。
「連れてきたぞ!」
文くんの声が路地裏に響く。・・・ノラさんがそこに居るの?
皆背が高いからよく見えないや。隙間からどうにか前の状況を確認しようとする。
「って、おい!」
近づいてくる足音に、その人を止めようとする奏くんの声。視界の端には文くん達を止める朔夜くんも見えた。
何が、どうな、って──────、
「大丈夫?怖くない?」
中性的なその声と共に目の前に現れた人に目を見開く。


