「龍二はじめてのゴール出来なかった人になっちゃうわけ!?ちょっ、腹痛いんですけどッ」


「龍二こういうの引き当てちゃうからな・・・」


「ならなんで出たのさ」


「まさか」


「そ、俺らもこれだけはくじで決めたの。・・・っぷ!それ踏まえても面白すぎる〜!」


初出しの情報なのに説得力があり過ぎるだろ。


これを運命と言わずしてなんと言うか。


しかし谷垣には申し訳ないが、


「ふっ、」


笑いが止められらない。


口元を抑え俯いていれば私の名を呼ぶ声が落とされる。





「綾波」





「ん?」


皇?いつの間にこっちに来てたんだ。


笑いを堪えるのに必死だったから気づかなかったのか。いや、流石にあれは笑わずにはいられない。





「来てくれ」


状況が掴めずにいると腕を引っ張られグラウンド内へと連れてこられているではないか。


「なっ、どういう状況!?」


皆だって驚いているじゃないか!


よく分からん連中は黄色い歓声を上げてるし!


「いいから走れ」


説明が無いことにイラッとするもお題が関係しているのだろうと大人しくついて行く。


『ゴールを決めたのはB組の皇 朔夜選手!ここでお題の方を確認していきましょう!』


「すみません、メモの方をお借りします」


実行委員へ紙を渡す皇。


・・・たく、お題は何が書かれてたんだよ。