「僕を、お兄ちゃんをっ、よろしくお願いします」


僕がそう言うと綾波さんは満足気に任せなさいと言ってくれた。


「あ、あの」


「?」


「これから一緒に住むんだよね?それって家族に・・・、綾波さんは僕のおねーさんになってくれるって事?」


僕の言葉に驚く綾波さん。お兄ちゃんは凄い大人っぽい人だって言ってたし、僕だって最初はそんなふうに思ってた。


だけど綾波さんは結構表情がころころ変わるなと思う。


「・・・そうね、そうなるのかも」


「!なら、おねーさんって呼んでいい?」


「ふっ、いいわよ?水嶋を近いうちに連れて来るから、その時またちゃんと話しましょ?」


綾波さん、ううん。おねーさんは僕の頭をそっと撫でてくれた。僕はそれだけでその言葉を信じられたんだ。








おねーさんは約束通りお兄ちゃんを連れて来てくれた。


ノエルと遊んでいた3人に混じって水鉄砲を撃っているお兄ちゃんを見てそれを実感する。


僕は濡れるのは良くないだろうからって綾波さんとシャボン玉を作って遊んでる。


楽しくてすぐに気づかなかったけど、


「おねーさん」


「?」


「おねーさんも体悪いの?」