私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「ふっ、私相手にだなんて余程余裕がないのね。用が終わったのならさっさと帰ってよ。殺さずにいてあげるから」


ましろちゃんの冷たい言葉に肩が跳ねるけど、そんな場合じゃない。


ましろちゃんを助けないと。


それで、謝るんだ。


謝って、きちんと話をして、これからも友達でいたいって伝えるんだ。


だからタイミングを見て・・・、


「!」


い、今目が合った?


気のせいだよね?だってあたし皆の後ろに隠れてる状態だし、一番奥にいたのに。


「相変わらず物騒だねぇ。お前のそういうところ、"こいつら"は知ってんの?」


冷たい目がこちらを捉えて離さない。


気のせいじゃ、なかった・・・。


「バレていたか」


「隠れているのは無意味みたいですね」


傍を離れないでくださいね、という言葉になんとか頷いて立ち上がり一歩、また一歩と屋上に足を踏み入れる。





「ましろちゃん・・・」


扉をぬけて目の前に広がった光景にあたしは泣きそうになった。


無造作に切られている制服。そこから覗く肌は全部傷だらけで赤く染まってる。