私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

この人は今なんて言ったの?


ましろちゃんが西の人間だ、って。そう言ったの?


そんなの嘘だよね、聞き間違いだよね、と皆に確認を取りたいのに皆の表情がそれを許さない。


(ましろちゃんが西の人間・・・?)


嘘だよ、そんなの。


これまでのましろちゃんとの思い出を一生懸命思い出すけど、西の人間という言葉が邪魔して愛ちゃんの事だったり輝久さんの件で見てきた西の人達の記憶が上塗りしていくように塗りつぶしていく。


嘘ッ、嘘ッ!





───────────本当に?





本当は可能性の一つとしてあったんじゃない?


普通の女の子があんなに西について詳しい?


普通の女の子が戦える?


普通の女の子がこうして次々に西の上層部の人間に狙われる?


本当は気付いてて、気付いていない振りをしてたんじゃないの?


あたしが気付くんだもん、他の皆だってそうなんじゃないの?


(やめて、やめてよッ)


じわじわと汚い感情に埋め尽くされていく感覚に蓋をしたいけど、溢れ出て止まらない。