私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

昴くんは状況把握能力に長けてるからこうして的確に指示を出してこっちに有利な戦い方が出来るようにする。


逆に龍二くんは誰よりも力があるから一気に大人数を相手する時は前に出てもらう方が助かるんだって。


これが皆の戦い方。


数分もすれば誰一人怪我をすること無く相手を無力化する事ができた。


「案外やるね」


「さっきゅんもね」


「行くぞ」


朔夜くんの言葉に頷いてあたし達は屋上へと向かう。





「────、──────?」


「・・・」


屋上へ通じる扉の前まで来ると話し声が聞こえた。


ましろちゃんと、男の人の、声?


「中の様子を確認する。皆静かにしろ」


ドアノブをゆっくりと回して本当に開いたのか気付かれない範囲で扉は開かれる。


次第に話の内容は聞き取れるようになったけど、具体的にはなんの話なのか分からない。


きちんと聞き取ろうと耳を傾けた瞬間、








「でも一番はあのお姫様だよね。懐き具合や笑い方なんて生き写しを疑うレベルだし」


そんな声がこちらに届いた。