私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

ひらひらと手を振るキョウを一瞥して角谷と琉生は立ち去る。


「トップ達の所まで行くのにどれぐらい掛かるかな?」


「・・・興味ないわ」


「冷たいね。助けに来るまでーとか、気にならない訳?」


「皆には関係ない事だもの」


「お前はやっぱ相変わらずなんだね」


二人きりになったからなのか私の答えに不満があるからなのか。キョウから先程まで浮かべていた笑顔が消える。


助けに?こんな状況になったのは私が原因だ。旭ヶ丘や東の人間はそれに巻き込まれただけ。


責められる事はあっても助けに来る理由なんて無いだろ。


強いて言えば皐月が気になるところだが、校内に西の人間が潜入している訳だし対処に皆が追われるだろう。そちらに加勢してもらいたいが連絡とれないのがなぁ。


きっと不安になってるし謝らないと。


皆にも。


こうなった理由を話さないといけないだろうし許して貰えるかな。


ただただ、


そんな事を考える。




「まぁいいや。時間はたっぷりあるんだから楽しもうよ」


「勝手にして」


分かりきっていた展開。


そんなものに興味はなく私は静かに瞼を落とした。