私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「流星に連絡を取っているのですが返事が返ってこないのです。そして西の人間が校内に侵入していると報告が。幸いにも先程の指示のお陰で被害は大きくないようですが」


「・・・奏はどうした」





「病院からで・・・、琉生が居なくなったって」





「え!?」


奏の報告に言葉を失う。


この状況で琉生が消えたって、偶然じゃないよな・・・?


「お前はどうする」


「このまま行くよ。ましろんに連絡が取れないとも言われて状況を説明したら、もしかするとそこに琉生も居るかもしれないって海斗さんが」


どういう事なんだよ?


海斗さんはこの状況について何か知ってるのか?


不穏な事が立て続けに起きて不安になる俺達。


「急ぐぞ」


その一言で俺達は前を向いて更にスピードを上げる。


そうだ、今は早く綾波の所に向かうんだ。


思い出すのは攫われた時も、優里を救い出す時も、自分のことなんて顧みない一人の"仲間"。


お願いだから、無事でいてくれ。





────そんな願いなんて叶わないと知るまでもう少し。