私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「違和感はあったの、ましろちゃんが鈴原さんの顔を見て気持ち悪いって零した時から。だってましろちゃんは理由もなくそんな事言わないもん」


それって初めて休日に綾波に会った次の日、綾波が攫われた日のことだよな。そんな前から・・・?


「そしてあたしが攫われた日の事」


「終業式の日だね」


龍二の言葉にこくりと優里は頷く。


「護衛の子と三人だけになったあの状況。あれは鈴原さんに荷物を資料室に運んで貰うよう頼まれたからなの」


「それって!」


そこまで言われてしまえば嫌でも理解してしまう。





「うん、あたしは─────鈴原さんが内通者だと思う」






くそう、やっぱりそうなるのか・・・!


「けど、情報はどうやって入手してたんだよ」


クラス以外で近くに居るような事なんてないし、護衛も居るんだから誰にも気付かれずに第二音楽室まで来る事なんて出来ないだろ?


「その鈴原さんとお付き合いしてる者がメンバーにいます。本人が意図していなくとも、この日は都合が悪いなどと伝えていればある程度のこちらの動きを掴む事はできるでしょう」