私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

side,文


「皐月の奴どうしちゃったんだよ」


珍しく慌てた様子の皐月。何があったんだ?


振り返れば様子が可笑しいのは皐月だけじゃない。


優里も、龍二も何か気になる事があるのか考え事をしてる。


「二人ともどうかされましたか?」


「・・・なぁ。皐月が追い掛けて行った人、どこかで見た事ないか?」


「んー、よくわかんねーけど」


あのフードを被ってた奴の事か?


うーん、俺人覚えるのとか苦手だからなぁ。


思い出そうにもピンと来ない。


「あ!思い出した!」


「えっ!優里も見覚えあったのか!?」


「えっと、ごめん!思い出したのは別の事で・・・!」


「そっか・・・。それで何を思い出したんだ?」


「うん、でもまずはましろちゃんの所に行かなくちゃ。昴くん流星くんに何処に行ったのか確認を取ってくれる?」


はっきりと話す優里は時折見せる姫の表情をしていてこの場の全員がただ事では無いことを認識する。


「そういう事か。今すぐ向かうぞ」


「朔夜くん・・・」


「どうせ駄目だと言っても無駄だろ?・・・龍二と昴は優里の護衛。優里は絶対に二人から離れるなよ」