私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「そう、分かったわ。皆は先行ってて」


「それならあたし達も行くよ!」


「僕も」


「俺も!」


「大丈夫よ、打ち上げの準備あるんでしょ?そっち優先して。皐月も手伝ってあげて、ね?」


「・・・わかった」


こっちだよと先導する鈴原。


少し歩かせた隙に傍にいた皇に小声で伝える。


「校内の警備にもっと人員を割り当てて欲しい。出来れば何かあればすぐに避難出来るようにも」


撒ける種は撒く主義なのだ。


杞憂に終わる、そんなの万々歳じゃないか。





「理由は」


「もしかすると西が来てるかもしれないの」


「・・・何故それを知っている。優秀な情報屋という点を踏まえても西を知りすぎていると思うが。それに、それこそ一人で行かせられない」


西の人間に指示を出す奴はアイツしか居ない。


それなら私に会いに来るはずなんだ。全くもって嬉しくは無いがな。


隙を与えてやれば出てくる。


ならば巻き込まない為にも一度皆から離れるべきなんだ。


「理由はきちんとあとで話すから。一人で行かせて」


「・・・約束だぞ」


「ええ」