私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「う、うん」


「へー。やるじゃん」


「!、ありがとう!」


「だろ!綾波もだけど優里も凄いんだぞ!」


「ちょっと、褒めたのは手先の器用さだけなんだけど」


「好きな気持ちで負ける気はないけど、橘さんはましろちゃんをよく知ってるでしょ?そんな人に褒められたら嬉しいよ」


「・・・へんなの、というかいい加減名前で呼んでいいよ。苗字だと呼びづらいでしょ」


「「!」」


「うん、よろしくね皐月くん!あたし達も名前でよんでね」


「よろしくな皐月!」


「はいはい」


おやまぁ随分と仲良くなりましたね。


彼女と出会って半年、この先も変わらないでいると信じて疑わなかった我々の関係はこうもあっさりと変化が訪れた。


そして誰よりも変化を嫌っていたはずの自分が受け入れてしまっている。


朔夜はこうなることを見通していたのだろうか?


「綺麗ですね」


優勝は彼女しかありえない、そんな共感を求めて演奏を続ける彼女を見守る我らが王にそっと聞いてみる。


「ああ、そうだな」


・・・昨日のお化け屋敷の件からましろさんと奏をやたらと気にしてましたが、やはり朔夜は彼女のことをおもちゃなどではなく、本気で?