私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

これからあたし達は旭ヶ丘の生徒になるんだって実感が湧いてワクワクしたのを思い出すなぁ。


他愛のない会話をしながら理事長はメイクを、あたしはヘアメイクを施していく。


前回のドレスとは違って今回はロングドレスで大人っぽい雰囲気があるから基本は下ろす感じがいいよね。


それでいてレース素材の装飾もあるから柔らかさも出したいな。


「えっと、おまかせでいいんだよね」


「ええ、お願い」


「了解!」


それなら全体を軽く巻いて・・・、緩くハーフアップにして、と。


それで少し髪の毛を引っ張って調節したら・・・。


「どうかな?」


「あらいいじゃない!」


丁度理事長のメイクも終わったのか、綺麗に着飾った完璧なましろちゃんが目の前に現れる。


(女神様みたい)


今すぐにスマホで連写して形に残したい衝動に駆られるけど、それはなんか無礼(?)な感じがして思いとどまる。


「何か髪につける?」


本当はパールだったりラメでもっと華やかにしたい感じもするけどここにはないし、何よりましろちゃんの意見が大事だから。