私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

皇とは通話どころかメッセージのやり取りでさえ交換時と南に攫われた時に身を案じる意図の連絡が向こうから何件か入っていたぐらい。それも鞄に入っている事を確認したからか最初の方だけだし。


何かあった、にしても私ではなくここに居る誰かに連絡がいくだろうし全くもって分からん。


ひとまず出てみるか。


軽く断りを入れてからスマホを耳にあてる。


「はい」


『綾波か?いきなり悪い』


「大丈夫よ。どうかしたの?」


『今から体育館に来れるか?───、────。・・・すまない、昴を待機させておくから詳しい事はそこで』


通話はそこで切れた。


どうやら何かに巻き込まれた訳ではなさそうだが、通話の途中で名前を呼ばれていたし忙しいことには変わり無さそうだ。


「朔夜がどうかしたのか?」


「私もよく分からなくて。体育館に今から来れないかって聞かれたかと思えばそこで切れちゃったのよ。ひとまず行ってみる事にするわ」


「んー、なんだろ?俺達のとこには何も来てないしなぁ」


「ひとまず俺達も行ってみようぜ」


「ま、待ってね!もう少しで食べ終わるからッ!」


「急がなくても置いてったりしないわ」