私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

休憩所として開放されている空き教室の席に座りながらこれまでに買ったものを食べていく。


「う~んっ!美味しいッ!」


「悪くないね」


大食い二人の美味しそうに食べる様子を見守りながら私もお好み焼きへと箸を伸ばす。予算や準備期間に余裕があったからかどれも本格的で思いの外買い込んでしまったな。


「二人はもう準備終わったのかな」


「一回リハーサルしてからって言ってたからこれからじゃないー?」


話題は少し前に劇の用意へ向かった皇と藤城の話に。表情を見るに腹はくくったようだった。


「どうする?早めに行って席確保しとく?」


あの二人が出るとなると生徒以外でもごった返してそうだし。


「安心してくれ。俺たちの分は最前列で確保してもらえることになってるから」


「そうなんだよ!明日のミスコンも最前列で応援するからね!」


「そ、そうなのね」


これはいらんことを聞いたかもなぁ。


最前列で見られる?あの審査項目を・・・?


どうか見えづらい席、叶うのであれば見に来ないでくれという密かな願いはあっさりと打ち砕かれてしまう。私も腹くくるしかないかぁ。