私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

瞬間、聞こえてきた可愛らしい声と右腕に感じる柔らかな感触で俺の脳は爆発した。


まって。


何が起きてる?


俺の脳が正常に働いているのであればあの声はましろんのもので、俺は抱きつかれている状況って事で・・・。


「〜ッ!無理、無理無理無理!」


「ま、ましろん!?幽霊怖いんじゃなかったのッ!?」


「ち、ちがッ!あそこに黒光りするあ、あいつがッ!」


「あいつってゴk「あいつの名前を呼ばないでっ!」ッ」


口元を抑えられなんとか首を振るしかない俺。


ましろん、ゴキブリ苦手なんだ・・・。


通りであの綺麗な家に沢山のゴキブリ対策用品が置かれてる訳だ。


無理に冷静さを取り戻そうとするも、徐々に暗闇に慣れてきたせいかましろんに密着されているこの状況が嫌でも視界に入ってしまって。


柔らかさと今にも折れてしまいそうな細さが嫌でも異性として認識させてくるし、この子から香る石鹸のいい匂いも相まって頭が、クラクラする。





この子がこんなにも怖がってる中で、最低だ、俺。


「大丈夫だよ、ここまで来たら出口まですぐそこだから。目を瞑って捕まってて」