私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「お、ありがとねトップさん」


へらりと笑う葵さん?と相変わらずさっきゅんと火花を飛ばしてる妹さんを連れてC組を出る。


それからは世間話を交わしながら美術室へと向かった。





にしても・・・。



(き、きまずぅ~!?)


いや、良いやつなんだけどさ!?朔夜と同じで何考えてるかわっかんねーの。


殺気やら悪いものは感じられないから東と敵対してるような人間ではないんだろうけどさぁ。


一般人にしては朔夜や昴相手でも動じない面があったりで警戒しないわけにもいかないだろうし・・・。


それは皆もそうだったと思う。


あの時朔夜の眉がちょぴーっと動いた、ような気もするしそれは間違いないと思う。うんうん。


『お、ありがとねトップさん』


あ、れ?


そういや俺達自己紹介なんてできてなかったよな?ましてや朔夜がトップだなんて一言も、


「流石に気付いた?」


「!」


先程と変わらないはずのトーンに俺は急いで距離を取り状況を確認する。


気付けば美術室のある廊下まで来ていて、一般公開から一時間しか経っておらず出し物も多い普通棟にみんな集まっているかなのか俺達以外に人はいなかった。