私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「あれー?やっぱりましろねぇだ!」





聞き覚えのある声がこいつらの後ろから聞こえる。


「柊に柊妹・・・」


ひょこっと顔を出した少女とその後ろに続く男の名を呼べば微笑みながら近づく男女の姿。


「もー!茜って呼んでっていつも言ってるのに!」


「久しぶり。クラス知らなかったし連絡したけど返事なくてさ、適当に人気そうなとこに並んでたんだけどあんただったんだな。・・・随分と楽しそうな格好してるのな」


「好きで着てないわよ。というか随分と後ろがうるさいと思ったらあんたらのせいなのね」


細かく言えばこいつらの着ている制服のせいだろう。


「ごめんて、あの学校やたらとテストをしたがるのは知ってるだろ?今日もあってさそのまま来なきゃ間に合わなかったんだよ」


「ましろ、この人達は・・・?というかこの制服って」


「帝都神代学園のものですよね」


「帝都、神代・・・学園?って?」


「国内トップのエスカレーター式の名門校ですよ。全国に通じる人材を育てることを目的としていて入学するのだって特別な家柄や才能がなければいけないのです」


「へー、あんた詳しいなぁ」


「・・・高校からはそちらに入学する可能性もありましたから」