私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「やっぱし!春野さん似合う!」


「あっ、ありがとうっ!!」


「文さんも似合ってるッスよ!」


「嬉しくねぇよ!なんで俺もメイド服なんだ!?」


熱もすっかり下がりまた慌ただしく過ごしていればあっという間に文化祭当日を迎えた。





「キャァァああああ!?」


「うぉぉオオオオオオオオオ!!!!!!」


「や、やだ!!綾波さんも橘さんもめちゃくちゃ似合ってるんですけどォ!?」


「オタクは顔のいい人間に弱いのにっ・・・!」


女子生徒を除いて元々人間関係が良好だった瑠璃川は対象外として、早い段階で作業の終わった私達は他のクラスメイトの手伝いをしたりと関わる事が普段よりもあったからか以前よりか気楽に話しかけられる事が増えた。


『綾波さん達ってその、もっと関わりにくい人達かと思ってたけど・・・』


『ね。でも、球技大会とか文化祭で体を張ってくれたり沢山頑張ってくれてるもんね』


なーんて言われたり。


嫌われようが気にしてこないで来たが優里や皐月の事を考えたらこういう方向に進んだのは好ましいのかもしれない。


「ふん、僕に着こなせない服なんてあるわけないでしょ」


「その通りです!」


「橘さんは男。橘さんは男なんだっ!あんな顔して息子がいるんだッ!」


「・・・」


拗らせてる奴も一定層いるようだがな。