私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

お、おえー。


提案しておいてあれだが私にはお姫様なんてものは似合わないな。


皇も私なんかで練習相手は務まらないんじゃ・・・。





「愛している」





「へっ、」


皇の真剣な表情と声色で告げられたその一言に固まってしまう。


こいつは何を言ってッ!?


顔が熱を帯びて変な汗が吹き出るのが嫌でも分かる。


「どうした?お前の番だぞ?」


そ、そうだこれは読み合わせだ。


私とした事がそんなことも頭から抜けていたとは。これじゃ練習の足を引っ張ってるだけじゃないか。


しっかりしろ私ッ!?





「わ、わた、私も愛して・・・いま、す」





あり得ないぐらい噛んだ・・・ッ!


恥ずかしさで更に顔が熱くなるのを感じる。


体あつ・・・。


冷ますように手であおいでいれば、額に柔らかな感触が伝わる。


「な、に」


「熱、上がってるんじゃないか?もう寝た方がいい」


気づかない間にいつの日かのように、皇のムカつくほど綺麗な顔が近くにあって。石像にでもされたのか私の体はピシッと固まってしまう。


「そ、そうね。そうするわ」


今思えば、部屋着だし寝起きで髪はボサボサだし更にはこんな間抜け面を晒して・・・。一刻も早くこの場から離れたかった。