私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「文化祭の各賞を取ったクラスはね、打ち上げが全額学校が負担してくれるんだよね!ふふ、美味しいものいっぱい食べたいな〜!」


「それだけじゃないだろうけどな」


「なにそれ」


「二人は今回が初めての旭ヶ丘の文化祭だもんね。明日の集会で分かると思うよ!」


私と皐月はどういうことなのかと首を傾げるが、明日の午後にある集会で分かるとのことなのでここは作業に集中する事にしよう。








「俺達のクラス、やっと出し物決まったよー」


「はは、他はもう準備を始めてたし焦ったな」


昼休み、いつもと同じように音楽室で食べていると文化祭の話になった。


「何に決まったんだ?」


「お化け屋敷だよ。出し物は他と被らないように考えていたんだがな、幸い他にやるところは無いみたいなんだ」


おかずに凄い速さで伸ばしていた優里の腕が固まる。


「お、お化け屋敷・・・?」


「ゆうちゃんも遊びおいでねー?」


「優里さんがそういった類を苦手としているのは知っているでしょう。揶揄うのはやめてください」


「皆は何になったんだ?」


「あたし達は喫茶店だよ!」


当日はシフトなど調節して皆で回ろうという話を黙って聞くものの、ある事に気付き沈黙を貫いている二人に問いを投げかけた。