私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「買い出しの内容ってこれだけでいいー?」


「男子ー!荷物運ぶの手伝って!」


教室を出入りする生徒に、多方面から聞こえる大きな声。


すっかり肌寒くなり、カーディガンを羽織る生徒も増え始めたこの頃。


中間テストが終わったかと思えば一ヶ月後にある文化祭に向けて準備が始まった。


「ここら辺で大丈夫?」


「うん!ぴったしだよ!」


手持ちの装飾を貼り付け、追加で作成するものをまとめる。


私達のクラスは無難に喫茶店をやるそうで私と優里、瑠璃川に皐月は入口の装飾担当となった。


直前まで出し物が決まらないクラスがあるのも珍しく無いようなので早々に決まったのはありがたいな。


まぁ、何故か衣装係はメイドと執事喫茶、またはバニー喫茶のどちらにするかで揉めているようなので完成させることが出来ない。早く決めて欲しいものだ。


正直どちらも嫌なのだが顔のいい人材が居るのだから、と乗り気な人間が多いのだ。


可愛い衣装が着れるならと皐月も優里も喜んでるしね。


「にしても一ヶ月まるまる準備期間とはね・・・」


「旭ヶ丘の文化祭は有名だからな!優勝賞品もあるし」


この子達なら授業がないこともはしゃぐ要因の一つなんだろうけどね。