私には冷酷な姿の記憶しかない。
「あの子とは幼稚園から大学まで一緒だったのよ。お互い結婚するまではよく会っていたんだけど、紅葉ちゃんは元気にしてる?」
「すみません、私も頻繁に会うわけではないので」
「忙しいものね、あの子。貴女はあの子とはどうなの?その、」
「美智子さんの口ぶりでは仲が良かったと思います。そんな相手を悪く言うのは申し訳ないですが私はあの人が嫌いです」
私だけではなく、あの人には薺さんやヒメだって振り回されているのだから。
あの人は綾波という家の為なら人の人生なんて気にもとめず使い捨てる。
「そう、なのね。あの子は結婚してから変わってしまったわ。旦那を亡くしてからは益々家を大きくする事に執着して・・・」
私の知らない話をこの人は知っているのか・・・。
「一つ、お願いがあるのだけれどまたあの子と会う機会があれば伝えてくれる?」
「なんでしょうか」
「振り返って、昔の貴女を思い出して欲しいと。私達もいい歳なのだから引退してお茶でも飲みに行きましょうと、伝えてくれる?」
また会えるかなんて分からないため約束は出来ないが、優しげに瞳を揺らす美智子さんに私はただ頷くことしかできなかった。
「あの子とは幼稚園から大学まで一緒だったのよ。お互い結婚するまではよく会っていたんだけど、紅葉ちゃんは元気にしてる?」
「すみません、私も頻繁に会うわけではないので」
「忙しいものね、あの子。貴女はあの子とはどうなの?その、」
「美智子さんの口ぶりでは仲が良かったと思います。そんな相手を悪く言うのは申し訳ないですが私はあの人が嫌いです」
私だけではなく、あの人には薺さんやヒメだって振り回されているのだから。
あの人は綾波という家の為なら人の人生なんて気にもとめず使い捨てる。
「そう、なのね。あの子は結婚してから変わってしまったわ。旦那を亡くしてからは益々家を大きくする事に執着して・・・」
私の知らない話をこの人は知っているのか・・・。
「一つ、お願いがあるのだけれどまたあの子と会う機会があれば伝えてくれる?」
「なんでしょうか」
「振り返って、昔の貴女を思い出して欲しいと。私達もいい歳なのだから引退してお茶でも飲みに行きましょうと、伝えてくれる?」
また会えるかなんて分からないため約束は出来ないが、優しげに瞳を揺らす美智子さんに私はただ頷くことしかできなかった。


