私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

親友に対しこのように感じてしまったことに罪悪感を抱きながらも昴に加勢する。


「朔夜!もう止めるんだ!」


「そうだよ!こんな奴らに構ってないで輝久さんとこ行こう!」


輝久さんの名を出すことによってようやく腕を下ろした朔夜。


まだ俺達の言葉が届くことに酷く安心した。





10時間を超える手術のおかげでなんとか一命を取り留めた輝久さん。


待っている間二人に話を聞くも、何故こうなったのかは分からないそう。あの場に居た連中は喧嘩ができるからと騒ぎに乗じた野次馬なんだと。


肝心のフードの男は早々にあの場を離れたようで結局何も分からないままだ。


輝久さん達の代の東の人間は、これを機に次々と旭ヶ丘を離れた。自分の弱さを痛感した者、あの出来事がトラウマとなった者。理由は様々。


あの日の事件は、俺達に深い爪痕を残したまま幕を閉じたんだ。








「これが俺達が西を嫌う理由だよ。そして、俺が罪を犯した事件の話なんだ」


「・・・輝久さんは、どうなったの」


「一命は取り留めたんだけどね、植物状態になっていてまだ目を覚まさないんだ。医者が言うには目を覚ましたくない理由があるのかもって。足ももう・・・」