私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

これで、軽傷・・・?


俺達は西という所を甘く考えていたのだと実感させられる。


今思えば、副トップが言っていた強い奴というのはましろの言う大罪人なんだと思う。


「俺達はっ、お前達兄弟みたいに強くねぇんだよ!」


吐き捨てた副トップに誰も言葉を発せない状態だった。


「・・・行くぞ」


「行くって何処に!」


「兄貴の所に決まってんだろ。お前達は来なくてもいい、俺は行く」


朔夜に投げ捨てられた副トップを不憫に思いながらも、朔夜の肩を掴む。


俺はここを任されたんだ。


だけど、輝久さんはどうなる?


どうするのが正解だ?


反射で止めたものの、これからどうすればいいかなんて分からない。


ひとまず、現場には向かうべきか?


このなんとも言えない空気の中、一つの機械音が鳴り響く。


誰だ、こんな時に・・・!


スマホを取り出せば輝久さんの文字が表示され、慌てて電話に出る。


「もしもし、輝久さん!?」


『・・・うるさ』


「だ、誰?」


だが向こうから聞こえて来たのは知らない声。


困惑する俺に続き皆も怪訝そうに眉をひそめる。


『そんなことどうでもいいでしょ。あんたらのトップ預かってるから回収しに来てよ。場所は東と西の境界線にある交差点ね』