それじゃぁ後ほど、と神崎は言い残してこの場を後にする。
露骨な態度に出さないのは流石だな。
「ま、ましろ」
「勝手なことしてごめんなさいね。・・・谷垣を賭けの対象としたことも謝るわ」
道具として見られる事を嫌っていたのに、結局はこのような形でしか時間を稼ぐ事はできないんだ。
「いやいいんだ、俺の為にしてくれた事だっていうのは十分に理解してる。ただましろの方こそいいのか?」
「神崎 詩音と言えば、国外のピアノコンクールでも賞を取っていると聞きますが」
あの自信は実績から来るものだったか。
正直そんな相手に100%勝つ保証なんてない。
でも、負けたら私がこいつらから離れるだけのこと。そんな事で時間を稼げる可能性があるのなら挑まない手はない。
「ましろんが弾けるのは知ってるけど・・・、そんな相手に大丈夫なの?」
家で触れるところを何度か水嶋には見られていたか。と言っても清掃の後に軽く鳴らす程度のもの。心配になるのもよーく分かる。
「綾波なら問題ないだろ」
・・・ああ、そう言えば皇にも見られていたな。
と言ってもきらきら星をワンコーラス弾いただけだというのに信じてくれるのか。
露骨な態度に出さないのは流石だな。
「ま、ましろ」
「勝手なことしてごめんなさいね。・・・谷垣を賭けの対象としたことも謝るわ」
道具として見られる事を嫌っていたのに、結局はこのような形でしか時間を稼ぐ事はできないんだ。
「いやいいんだ、俺の為にしてくれた事だっていうのは十分に理解してる。ただましろの方こそいいのか?」
「神崎 詩音と言えば、国外のピアノコンクールでも賞を取っていると聞きますが」
あの自信は実績から来るものだったか。
正直そんな相手に100%勝つ保証なんてない。
でも、負けたら私がこいつらから離れるだけのこと。そんな事で時間を稼げる可能性があるのなら挑まない手はない。
「ましろんが弾けるのは知ってるけど・・・、そんな相手に大丈夫なの?」
家で触れるところを何度か水嶋には見られていたか。と言っても清掃の後に軽く鳴らす程度のもの。心配になるのもよーく分かる。
「綾波なら問題ないだろ」
・・・ああ、そう言えば皇にも見られていたな。
と言ってもきらきら星をワンコーラス弾いただけだというのに信じてくれるのか。


