2日ほど経って、だいぶ熱も引いて37.9。

でもまだ吐き気はたまにあるし、抗生剤の投与もしなくちゃだって。

というわけで入院は後一週間くらいの予定。

と、思ってたんだけど…吐き気が強くなってえずいてたとき。

「ウエッゴホッゲホッウエッオエッゴホゴホゲホッヒューオエッゲホッヒューゴホゲホウエッ」

えずきに誘発されて喘息発作が出ちゃった…

苦しくて、必死にナースコールを押した。

「柚月!どうした?」

圭太の声が聞こえたけど私は答えられなくて…

「ゴホッヒューゲホッオエッ」

「今行くから、落ち着いて深呼吸を心がけて待っててね。」

圭太は察してくれたみたい。深呼吸したいけど、咳とえずきが邪魔…

「柚月〜。大丈夫、大丈夫。吸入しよっか。三、二、一、はい。」

圭太が病室に入ってきてくれて、吸入を口に当てられた。

薬を出されて吸い込む。しばらくして、私の発作は落ち着いた。

「発作止め、入れたから。退院は伸びるかも…ごめんね。」

酸素マスクを付けられて、私はゆっくり頷く。

発作の疲れと、圭太が頭を撫でてくれたおかげで、私はすぐに寝た。