圭太が起きてきた。点滴は終わっていて、顔色もだいぶ良くなっていた。

「おはよう。柚月、ごめんな?凛音ちゃんも。」

「ううん、私たちは、日向さんに頼るだけだったし。」

やっぱり少し心が痛む。

「熱も下がってたし、明日から仕事復帰ー」

「ダメに決まってるんだろバカ。」

いつの間にご帰宅されていた日向さん。

「せめてあと1日は休め。また倒れられたら面倒だ。」

「日向おかえり。」

凛音はのんきすぎるでしょ。まあそこがいいところでもある。

「大丈夫だって。」

「絶対ダメ。」

この口論は三十分ほど続く水掛け論でした。

「そろそろやめにしな?凛音、日向さん、うちでご飯食べてって。」

私は手を洗ってキッチンに立つ。凛音もついてくる。

今日はオムライス!私がケチャップライスを、凛音が卵を作る。

よし、上手くできた。コンソメスープも作り、可愛く盛り付けて完成。

「どうぞ〜。」

食卓に並べて四人で食べる。美味しいんだけど、一味足りない…

私がそんな意味のないことを考えていたら、凛音がちょっかいを出してきた。

私が反撃して、四人で笑って終わった。