私は… 〜私を支えてくれた人〜

日向からの連絡がすぐに返ってきた。柚月と見る。

『今、仕事一旦抜けてきた。ちょっと点滴して様子見るわ。』

『柚月ちゃんと凛音は安心させてあげて。』

柚月とトイレに行って、圭太さんの背中をさすったりする。

インターホンがなる。日向だ。

「日向!待ってた!」

私は鍵を開ける。

「二人とも、ありがとな。柚月ちゃん、点滴台探してきてくれない?」

「わかった。」

柚月は物置に歩いていく。走ると喘息出るからね。

「圭太、吐き気止め入れるから片方腕出してな。」

日向はさっさと駆血帯を巻いて消毒し、針を刺す。

「点滴台持ってきたよ。」

柚月がナイスタイミングで登場する。私圭太さんの背中さすってるだけだな…

点滴が入ってくると、圭太さんはだいぶ落ち着いて、

日向さんに支えられて寝室に戻った。

柚月は点滴台を転がしてついていき、私は柚月の横を歩くことしかできなかった。

日向は圭太さんを寝かした。

「ごめんな、俺そろそろ戻るから、何かあったら連絡してな。」

日向は病院に戻って行った。