私は… 〜私を支えてくれた人〜

家に着いた。日向さんが圭太を支え、私たちは荷物を持つ。

35階に上がる。圧力がかかるから辛いのだとか。

私が合鍵で3505の部屋を開け、四人で中に入る。

とりあえず圭太をソファに寝かせて私は毛布をかける。

「俺たちは荷物を置いてきたらこっちにくるから待っててな。」

凛音と日向さんはいったん出ていく。

私は自分の洗濯物を洗濯機に入れて回した。

「はい、ただいま?まずは圭太をベッドに移そう。」

圭太をベッドに移し、圭太を起こして日向さんは診察する。

「熱上がってんな、38.9か。大丈夫か?」

「わりぃ…だいぶきつい…」

「これから絶対無理すんなよ?」

日向さんはぐちぐち言いながら診察を終わらせ、私たちに伝えてくれた。

「また熱が上がっている。風邪の方は良くなってるから貧血かな。」

そっか…なんか実感が湧かなかった。

「これから目眩とか出てくるかもだから、なんかあったら絶対言ってな?」

私はしっかり頷いた。凛音と日向さんは3506に帰った。

私は圭太が起きたら食べられるよう、お粥を作った。